朝、一輪の花が開いた。 待ち続けていた春の扉が、 今日開いた。 光の中を、 微笑みながら、自転車を走らせる子供達。 駈け出す子犬。 春の歌声が、耳元をすり抜けて行く。 走れよ、走れ 笑えよ、笑え 大きく息を吸って、 青き … 続きを読む →
まだ指先に冷たさが残る頃、 枯れ木の根本の所の乾いた地面に 春を待つ様に陽(ひかり)が当たり、 雀の子らを遊ばせている。 これから萌えいずる物たちは、 もうほんの少しの間眠りについている。 この静かな時を納 … 続きを読む →
夜眠りにつく前に、思い返して見る 今日起きた良かった事 朝日の柔らかい日射しが、眩しかった事 まだ渡って行かない、冬の小鳥のさえずりを 耳にした事 空が青かった事 優しい人と短い言葉を交わして、その人が、温かい笑顔を見せ … 続きを読む →